趣味で株を売買するようになったんだけど、「決算」の時にどうすべきかってすごく悩むんだよね…。
決算の結果次第で、上にも下にも大きく動くじゃん?
「どうなるか分からない」という不安から「とりあえず利確しようかな」とも思ったり、一方でいい結果が出て大きく上昇したときに「利益を取りこぼしたら嫌だな」と思って売れなかったり。
いったい、どうするのが正解なんだろう?
みんなは「決算」とどう向き合っているのかなあ?
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- (私の失敗談)決算を受けて“評価額-20万円”から学んだ「決算」との向き合い方
- 決算持ち越しでの失敗談
- 決算直前に株を買うのをやめた理由
- 決算後に株を買っても問題なし
- 「株価は既に織り込み済み」という前提で株を買う
- プロもフェアに取引する株式投資の世界で、素人の分析は勝てっこないと悟った
以前私は、期待していた株の決算跨ぎで大きな失敗をしました。
それ以降、「決算」についての向き合い方を考えるようになり、自信過剰にならないよう、慎重な取引を心掛けるようにしています。
これからお話しする内容は「私が失敗経験から学んだこと」です。
あなたにも「絶対にこうべきだ!」と指南するわけではありません。
私も全然プロではありませんから…。
決算前後にどのような行動をとるべきか悩んでいる方にとって、1つでも参考になるポイントがあれば幸いです。
【株を売るべき?】評価額-20万で学んだ「決算」との向き合い方
結論から言うと、現在私は決算前後の「マイルール」及び「考え方」をこのようにしています。
※なお、長期保有を目的とし、普段動かさないような株にはこれらルールを適用させません。
あくまで株価の値上がりによる「キャピタルゲイン」を目的とし、活発的な売買をする株へのルールです。
これを見て「いやいや、それは違うんじゃない?」「こうした方がより良いんじゃない?」という意見もあると思いますが、あくまで個人的なルールですのでご了承ください。
そもそも、株への取り組み方に正解なんてありませんから。
人それぞれ試行錯誤を重ね、成功パターンを身に着けていくものだと思っています。
これらの理由について、失敗談をふまえながら詳しくお話していきます。
保有株が決算への“期待感”から上昇している時は、決算前に一部利確しておく
「決算が良かったらもっと儲かるだろう」という欲を捨て、「負けないこと」を最優先にしています。
これまでに大小いろんな失敗ありますが、多くがこの“欲”によるものです…(笑)
大きな失敗談からお話しさせてください。
私は以前、自分で調べた上で「自信があった」「期待していた」株へ、少し力を入れて投資していました。
決算の2か月以上前から買い集めていました。
下降トレンドからの反転を期待し、12月中はコツコツ買い増し。
1月に入り、シナリオ通りに25日移動平均線を上抜けしたので保有継続。
2月初め(最後のオレンジ▲)、いったんの調整が入ったタイミング=25日移動平均に近づいたタイミングで最後の買い増し。
その後、株価は決算に向けての期待感からか上昇をしていきました。
いやそれどころか、既に嬉しいくらいの利益が出ているな…!
私の約定単価は@692円×1700株。決算前日の高値が@780円でした。
計算すると、高値付近でおよそ14-15万円の含み益が出ている状態だったのです。
人によっては「なんだ、そのくらいの金額か(笑)」と思うかもですが、現在25歳である私にとってはすごく大きな金額です。
副業投資家としてやっておりますので、「あとちょっとで給与手取りじゃん!いえい!」みたいな。
その後、決算を受けて悲劇が起きました。
評価額前日比、-20万。
これはあくまでもポートフォリオ全体です。該当銘柄だけで計算すると…
こうみると結果的には「-7万円」なのですが、気持ち的には違います。
含み益+15万→-7万ですので、「約-22万円を一日にして失った」って感じです。
「決算を跨がずに売っていれば…」と何度悔やんだことか。。。
月の給料分を一日にして全て失うことになりました。
含み益によって増えたように見えていた資産も一瞬でパーです。
含み益は幻。利益確定が正義なんです…
詳しくは割愛しますが、今回この株が暴落した主な原因は「新規事業への巨額投資」だと思われます。投資家にとっては寝耳に水状態でした。
で、何が起こったかというと「失望売り」です。
「なんだよそれーーーーーー」で売られたわけです。
この株は、決算に向けて“期待感”から事前に上昇していました。
そうなったら株価が上がるだろうから、今のうちに買っておこう!
おそらくこう考える人が多かったのでしょう。
ですが「その期待を裏切られた…」というわけ。だから、10%を超える暴落を伴ったのだと思います。
この経験から学んだことは「期待感から決算前に上昇している銘柄は、その“強い期待”を超える決算を出さないと上がらないのでは」ということです。
決算を跨ぐ際の“勝ちへの期待値”が低いので、「決算前に半分は売る」ことをマイルールとしました。
「強い期待感からすでに株価が上がっている状態」で決算を迎え、そこからさらに株価を上昇させるのは、よほどの決算内容でないと難しいと気づきました。
みんなが「いい結果だろう」と事前に考えると、「いい結果だった状態の株価」は事前に織り込まれるからです。
「いい結果が出る=普通」なので、「とんでもなくいい結果が出た」くらいでないと、さらに株価を上昇させることって難しいのだなと実感しました。
決算前に期待感から強く上昇してしまっている銘柄ですと…
私はこのようになると考えたんですね。
あらためてになりますが、「(期待で上昇済の銘柄は、)事前の期待を超える超絶決算が出ない限り、株価は上がらない」と考えたわけです。
そうなると、それ以外は株価が横ばいか下がるだけ。
つまり、勝つ確率は25%しかないと考えました。
期待値が悪いですよね。
この経験から、どれだけ信じている銘柄であっても、決算前に期待から大きく上昇している場合は「保有株の半分は利確しておくこと」をマイルールとしました。
そうすることで、(悪い方へ)予想外の結果が出た時に大ダメージを負うリスクを下げるためです。
決算直前に株を買うのは避ける(決算ギャンブル)
決算後から参入しても、大きな利益を上げることは全然可能です。
わざわざリスクの高い「決算ギャンブル」はやめようと思いました。
年に4回ある決算のタイミングで、株価は大きく動くことが多いです。
例えば気になっていた銘柄があったとして、いい決算を出して、その後株価が「ドンッ」と急騰したらなんだか悔しい気持ちになりますよね。
もちろん私も経験があります。
悔しくて悔しくて、だから私は気になっている銘柄をあえて「決算直前」に買ったことがありました。しかしながら惨敗。
あれ、思うようにいかないな…。
それどころかとてつもないスピードで資金が溶けていくけど、、、
「なんとなーく上がるだろうな」という理由で決算を跨いだところで、それはギャンブルでしかないんですね。上がるか下がるか2分の1。
その銘柄をプロに匹敵するほど調べたわけでもないのなら、特に優位性もないわけです。
仮にそのギャンブルで1度成功したとしても、2度目、3度目も同じようになるような再現性はありません。
ゆえに「ギャンブル」と捉えます。スキルの蓄積にもなりません。運任せのトレードです。
当時の私が決算前に買った理由のもう一つが、
と思っていたからです。でもそれは違うと分かりました。
むしろ決算で勢いをつけた株って、その後数カ月にわたって長い上昇トレンドを描いていくパターンも多いんですね。
わざわざ大勝を狙ってリスクを取って、決算前に買う必要ってないんだ!
こう気づかされたので、今はあえて決算直前に勢いで買うということはしていません。
決算の結果が自分の思い描いてた結果(シナリオ)と反対方向へ違ったら、状況に関わらず売る
株を買った根拠・理由が否定された時点で売ります。
これは、株で成功している方の多くが口にしていることです。
例えば、連続して増収増益の企業の株を買うとしましょう。
「今後も増収増益で成長していくだろうし、長い目で見て長期投資するぞ!」
というのが買った一つの根拠だとしますね。
要するに「成長し続けている企業だから」ということです。
これが決算で思い描いていたシナリオと違う結果が出た時は、状況に関わらず一旦売るようにしています。
今の場合いうと、「増収増益がストップした」ってことです。
なぜかというと、買った理由と売る理由はセットで考える必要があり、売る理由を放棄するといずれ“塩漬け株”になりかねないからです。
一旦手放して、再び軌道に乗り始めたところで買いなおせばOK。
一番やってはいけないことが「塩漬け」だと思っています。
持っていた株がマイナスになり、売り時を逃し、理由もなく持ち続けているだけの株のことです。
塩漬け株を持つと資金効率が下がるだけではなく、評価損益を見た時のモチベーション低下にもつながります。
だから、「売り時、売る理由」は必ず株を買うときに考えておく必要があるのです。
決算でシナリオ通りにいかなければ、塩漬けを避けるために一度売るようにしています。
「ストップ安」になることも想定し、リスクを負える範囲内でポジションを持つ
安易に楽観的に考えるのをやめる。最悪の場合も考えポジションの一点集中は避けることを学びました。
先ほどの-20万円の件から学んだこと。
どんな状況でも浮かれてはいけなくて、決算によっては「ストップ安」になることを想定することです。
先ほど例に出した銘柄も、実は寄前気配の段階ではストップ安がちらついている状況でした。
株を買った段階ではまさかそんなことになるなんて…全く想像していなかったので、浮かれてポジションを持ちすぎたと反省しました。
もしあれが寄らずのストップ安にでもなっていたらと思うと、私はきっと立ち直れていなかったでしょう。一発KOです。
それ以降、リスクを負える範囲内でしかポジションを持ってはいけないと意識しています。
また、リスクを分散させるために銘柄・業種の一点集中も避けるようにしています。
所詮素人である「自分」のファンダメンタルズ分析に過度な自信を持つことをやめた
「株価に織り込み済みである」という前提で株を買うようにしています。
試行錯誤の段階ですが、それを理由に今はテクニカル分析を基本として売買しています。
ちょっと前までの私は、株を買うときにはファンダメンタルズを強く意識して買うようにしていました。
株探、バフェットコード、四季報、決算説明資料…などを読み、自分の頭で「今後企業がどうなるのか?」を予測し、それに対して現在の株価水準が安いと思えば買うようなやり方をしていました。
しかし、全然予想はうまくいきませんでした。
というか、冷静に考えたらうまくいくはずがありませんでした。大きく外れてばかり。
考えてみたらそれもそのはずで、
趣味程度でやっているような所詮「素人」の私たちがパパッと見て知りえた情報なんていうのは、当然のように株価に織り込まれているわけでした。
でも以前の私は素人ゆえの「自信過剰さ」だったと思います。
みたいな(笑)
でも全然上がる気配はなく、むしろ負けた経験の方が多かったです。
なぜならもう、未来を織り込み済みだから…。
だから、自分のファンダメンタルズ分析に自信を持つことはやめました。
今では全く当てにしてません。
素人レベルで、プロが予測するさらにその先を見据えることなんて不可能だと察したからです。
財務諸表が完璧に読み解けないうちは、「テクニカル分析の方が優位性がある」という風に考え、今はそうしています。
ファンダメンタルズ分析でプロと競うよりも、テクニカルを利用して“プロ(大口)に追従する”方が、よっぽど利益を上げやすいと実感しているからです。
ですから“決算”に対しても、「決算短信を読んで自分がどう感じたか?」ではなく、あくまでも「市場がどう反応したか?」をチャートで確認しつつ買うような形にしています。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【株を売るべき?評価額-20万で学んだ「決算」との向き合い方】
現在私は決算前後の「マイルール」及び「考え方」をこのようにしています。
- 保有株が決算への“期待感”から上昇している時は、決算前に一部利確しておく
→「決算が良かったらもっと儲かるだろう」という欲を捨て、「負けないこと」を最優先に。
- 決算直前に株を買うのは避ける(決算ギャンブル)
→決算後から参入しても、大きな利益を上げることは全然可能。
- 決算の結果が自分の思い描いてた結果(シナリオ)と反対方向へ違ったら、状況に関わらず売る
→その株を買った根拠・理由が否定されたわけだから。
- 「ストップ安」になることも想定し、リスクを負える範囲内でポジションを持つ
→根拠もなく安易に楽観視するのをやめる。最悪の場合も考えポジションの一点集中は避ける。
- 所詮素人である「自分」のファンダメンタルズ分析に過度な自信を持つことをやめた
→「株価に織り込み済みである」という前提で株を買う
→試行錯誤の1つですが、今はテクニカル分析を基本として売買。
というわけで、長い長い独り言をお話しさせていただきました。
まだまだ失敗経験の少ない方は、私の失敗談から何か一つでも参考になればと思います。
短期間で大きな勝ちを求めると負けます。
上手に決算と向き合い、着実に利益を伸ばしていきましょう。私も頑張ります!
最後までお読みいただきありがとうございました。