SBI証券で株取引をしているのだけれど、手数料って意外と馬鹿にならないよね…。
自分は「現物」で買うことが多いのだけれど、手数料を削減する方法ってないのかなあ?
何か、裏技的な情報があれば教えてほしいなあ。
初心者の自分でもなるべく分かりやすく、お願いします。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- SBI証券で「現物買い」の手数料を無料にする方法
- アクティブプランなら100万円/日までの約定代金であれば、手数料無料
- 日計り信用買い→現渡しをすれば、約定代金を気にせず手数料・金利が無料
SBI証券で株取引をしている私が解説します!
初心者の方にもわかりやすいよう、用語は嚙み砕いてお話ししますね。
【知らなきゃ損!】SBI証券で「現物買い」手数料を無料にする方法
結論から言うと、方法は2つあります。
おそらく、「アクティブプラン」を選択すると手数料が無料になることは、多くの人が知っていると思います。
ですが、「日計り信用を使って買ったうえで、現引きをするやり方」は知らない方もいるのではないでしょうか。
本記事で本当に伝えたい内容は後者ですね。
「現引きって何だろう?なんか難しいのかな…」と不安に思うかもしれませんが、大丈夫です。
全然難しくありませんから(笑)
のちほどスマホ株アプリで実践してみた動画も載せますから、ぜひ参考にしてみてください。
それでは順に解説していきます。
【方法①】「アクティブプラン」を選択する
SBI証券にはトレードスタイルに合わせて2つのプランが選べるようになっています。
手数料が決まる基準が違い、手数料額も異なります。
結論、取引量が少ないであろう初心者の方は、「アクティブプラン」を選択した方がメリットが大きいです。
なぜならば、一日の約定代金合計が100万円までであれば、手数料が無料になるからです。
しかも、各取引区分=現物/一般信用/制度信用において各100万円分使えます。
今回は「現物」に焦点を当てた記事ですので、現物に限ってお話をします。
「一日の約定代金が100万円まで無料」というのがどういうことかというと…
例えばこのようになります。
- 2000円の株を現物で500株買いました
→合計約定代金100万円になるので、手数料は無料
- 2000円の株を現物で200株買いました
同じ日に、既に現物で保有していた3000円の株を100株売りました
→合計約定代金が40+30=70万円ですから、手数料は無料
てな感じです。
あらためて、「一日のうちで売買が成立した額(=約定金額)が100万円を超えなければ無料!」ということですね。
株を始めたばかりの方や、ガチで株取引をしているような方でなければ、一日100万円の枠があれば十分足りると思います。
ですから、条件内であれば手数料が無料になる「アクティブプラン」を基本的にはオススメしています。
- 「現在自分はどのプランに入っているか?」
- 「どうやって変更するか?」
を知りたい方は、SBI証券の公式サイトから確認することができます!
【方法②】「日計り信用買い」をした後に“現引”し、現物として保有する
現物買いの手数料を無料にする方法その2が、「日計り信用買い→現引き」を利用するテクニックですね。
以前、YouTubeの視聴者さんからコメントいただいたことで、自分自身も知りました(笑)
同じように知らない方も多いだろうと思ったので、せっかくなので共有します。
結論から言うと、
とワンクッション踏むことで、「約定代金に関わらず、手数料も金利も無料で現物株が保有できるよ!」というものです。
これは、SBI証券の「日計り信用なら手数料も金利も無料!」×「現引の手数料も無料」という制度を利用したテクニックですね。
明らかに1日の約定代金が100万円を超えてしまいそうなときは、これを使うとお得です。
現物で直接買うよりも賢いかなと思います。
「信用」「日計り」「現引き」…と、聞きなれないワードに頭が混乱している方もいると思います。
順に解説していきますね!
現物と信用
ご存じかもしれませんが、株の取引区分には大きく分けて2つあります。
「現物取引」と「信用取引」です。
今回のやり方では、先に「信用取引」にて株を買う必要があります。
「信用取引」って聞いたことはあるけれど、なんか怖そうだから手は出していない…
証券会社からお金を借りることでレバレッジ?をかけて取引できるから、うまくいけば効率よく利益を得られる反面、最悪の場合だと借金になっちゃうかも?とかいう危ないやつだよね?
…こんなふうに思う方もいると思います。
最初の私もそうだったのですが、「信用=なんだか危ないもの」と捉えていました。
ただしっかり理解し、正しく使えばそんなことはありません。むしろ便利な側面もあります。
確かに、無茶な取引をすれば自分の持っている資産以上の金額を失い、借金になる可能性があります。
それは、例えば自分が100万円しか持っていないのに、300万円を借りて取引した結果、そのうちの200万円が損になり、結果「マイナス(借金)100万」になるみたいな感じです。
でもこれって、あくまで“無茶な取引”をした場合なんですよね。
今回私が紹介するようなやり方では、信用取引の「危険な側面」は出てきません。
漠然と信用取引に拒否反応がある方でも、心配せず使っていただければと思います。
もちろん、「どうしても信用は怖い…」という人に強制はしません!
ただ、まだ始めたばかりでそう思っているなら、実はしっかり知識を学べば、「信用が便利なもの」ということに気づくはずです。
前提条件:信用口座の開設が必要
信用取引を使うには、「信用口座の開設」が必要です。
SBI証券で口座を開設しただけですと、初期状態では「信用取引」は使えないようになっています。
簡単な審査を受ける必要があります。
SBI証券公式 信用取引口座の開設から始めてみてください。
日計り信用とは?
今回は、信用取引の「日計り信用」を使います。
日計り信用とは、「当日中に返済する必要がある信用取引」でして、主にデイトレードする方向けになります。
“その日中に”という条件があるものの、一般的な信用取引(制度、一般)と比べて手数料や金利が安いのが特徴です。
基本的に信用取引で株を買うと、「手数料」と「金利(貸株料)」が掛かります。
ところで、このSBI証券の「日計り信用」の手数料はというと…
→つまり、「日計り信用で株を買えば(売れば)“完全無料”で取引ができますよ!」ってわけです。
※ただし、当日中に決済が必要。
これがポイントのその1です。
日計り信用の“無料”を活かしつつ、ポイント②「現引き」を組み合わせていきます。
現引きとは?
現引きって何ですか?
聞いたこともないし、使ったこともないんですけど…。
現引きを簡単に説明すると…
信用取引で買った株(=証券会社からお金を借りて買った株)を、自分の手元にある現金で株式を引き取ることです。
現引きを使った後は、「現物株」として保有が継続します。
要するに、「信用→現物に変換する」と思ってもらったらOKです。
そしてSBI証券の場合、「現引き」にかかる手数料が無料なんですね。
日計り信用×現引きを活用
これがポイントの②です。ようやくつながりましたね。
あらためて、今回のやり方を説明しましょうか。
分解していくと…
という流れになるから無料ってわけです。理解できたでしょうか。
なお、結果的に「無料」で買えるのですが、購入したその日は一時的に手数料が拘束されます。
「あれ、無料のはずなのに手数料分が引かれてマイナスになってる…」と心配しなくて大丈夫です。
>>アクティブプランで手数料が無料のはずが、手数料がかかっているのはなぜですか?(アクティブプランにおける手数料処理の流れ)
【ポイント】
現物株を売却していくときに、アクティブプランの手数料無料分(=1日の約定代金が100万円以内)になるよう調整していくと、購入から売却まで全て手数料が掛かりません。
SBI証券スマホ株アプリで実践
YouTube動画内にて解説しておりますので、よければご覧ください。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【知らなきゃ損!SBI証券で「現物買い」手数料を無料にする方法】
- 「アクティブプラン」を選択する
→一日の約定代金が100万円までは、手数料が無料 - 「日計り信用買い」をした後に“現引”し、現物として保有する
→約定代金に関わらず、手数料・金利共に無料 - 普段現物取引しかしない人でも、このやり方は覚えておくと便利です。
- 信用取引は使い方によってメリットデメリットがあります。
というわけで、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!