…といったテクニカル分析に関する内容ですね。
これに関して率直に言うと、私も分かりません(笑)
プロでも全然知らない方も多いのではないかと思います。
ただ「知った上で使わない」のと、「知らないから使えない」のでは、全然違うと思うんです。
使い方を知っていれば、シーンに合わせて“武器”を変えることができるわけで、有利に働くこともあるでしょう。
今回質問を頂いたせっかくのタイミングなので、全て調べてまとめることにしました。自分の勉強にもなるし、読者のお役にも立てて一石二鳥です。
よければ参考にしていただけると嬉しいです。
【ハイパーSBI2】チャートの「分析線ツールバー」 各種使い方解説
今回省く内容
ハイパーSBI2の分析線ツールバーには、沢山の種類があります。
ただおそらく、解説が必要なものって「よく分からん横文字のやつ」だと思うんですね(笑)
なので、簡単そうなものはまず省こうと思います。
今回割愛するものは↓の内容です。
ラインや水平線など、主となる機能については別途こちらの記事で解説しています。
ではここから、分析線ツールバーをデフォルト表示にした“上から順”に説明していきますね。
基本的には参考にさせていただいたサイト様の“引用文”を使って紹介する形でやっていきます。頑張ります。
今回紹介する内容
【今回紹介する内容】
- フィボナッチアーク
- フィボナッチファン
- フィボナッチアークゾーン
- フィボナッチリトレイスメント
- ライナーレグレッション
- ライナーレグレッションチャンネル
- Tirone Levels
- Quadrant lines
- サポートレジスタンスライン
- タイムサークル
- ギャンアングル
- パーセンテージアジャストメント
- Andrews Pitchfork
- エリオットウェーブ
- ファン
- アーク
- ギャンファン
- ギャンライン
- プライスオルト
- プライスインフォメーション
- ポリライン
- ENVターゲットポイント
- NTターゲットポイント
- フィボナッチエクステンションス
調べていてわかったのですが、どうやらどれも「FX」で使われることが多いようでした。
フィボナッチアーク
フィボナッチアークをチャートに表示させる方法は、トレンドの起点と終点を決めて、2つのポイントを結ぶだけです。
あとは自動的にフィボナッチアークの弧が表示されます。
弧はフィボナッチ比率である61.8%、50%、38.2%が同心円状にそれぞれ表示されます。
弧の位置は終点から外側に38.2%⇒50%⇒61.8%の順番となり、この順番は上昇トレンドでも下降トレンドでも同じです。
そして、ローソク足と孤が接した地点が押し目買いや戻り目売りの目安となります。
実際にやってみました。
直近のトレンド転換点である「安値」と「高値」をそれぞれ起点・終点として設定。
すると自動的に弧が描かれました。
このラインが支持線や抵抗線として機能すると予測し、押し目買いや戻り売りの目安となるそうです。
さらに、次に紹介する「フィボナッチファン」と併用することで、線の重なった箇所はより強いシグナルとして捉えることができるそうです。
フィボナッチファン
【概要】
フィボナッチファンとは、フィボナッチ比率に応じた斜めのラインがファン(扇)のように描画されるテクニカル指標です。
フィボナッチリトレースメントがレート軸(縦)、フィボナッチタイムゾーンが時間軸(横)の値動きの目標を予測するのに役立つのに対して、フィボナッチファンは斜めのラインによって押し目や戻り目、サポートラインやレジスタンスラインを予測するのに役立ちます。
引用:フィボナッチファン
フィボナッチファンは、基本的にトレンドの初動で「起点と終点」を設定し、押し目や戻り目の目安を把握するものだそうです。
実際にやってみました。
これらのラインがレジ/サポラインとして機能しなくなれば、「トレンドの転換」として読み取れるみたいです。
フィボナッチアークゾーン
※フィボナッチアークゾーンで調べても出てきませんでした。多分、「フィボナッチタイムゾーン」と同義かと思います。
【概要】
フィボナッチタイムゾーンとは、時間軸に対してフィボナッチ数列に応じた間隔の空いた垂直線を描画するテクニカル指標のことです。
フィボナッチ数列を利用したテクニカル指標として最も有名なフィボナッチリトレースメントが、レート軸に対してフィボナッチ比率を描画するのに対して、こちらは未来に向かう時間軸にフィボナッチ数列を適用します。
基本的な使い方としては、トレンドの初動となっている波動にフィボナッチタイムゾーンを引く方法が考えられます。
これにより、そのトレンドの押し目や戻り目、天井や底までの時間を予測することができ、ポジションの利益確定などに利用することができます。
引用:フィボナッチタイムゾーン
「高値・安値をつける転換点」の予測に役立つということですね。
実際にやってみました。
…よく分かりませんでした。調べる中で「実践向きではない」とのコメントもあったので、まあ、こんなのがあるんだ程度に捉えておきましょう。
フィボナッチリトレイスメント
【概要】
フィボナッチリトレースメントは、フィボナッチ比率と呼ばれる比率を用いて、トレンド相場における反発や反落のポイントを見極めるテクニカル指標です。
この押し目や戻り目について、どれくらいの水準が価格の転換点となるかを分析するのに有用なのがフィボナッチリトレースメントです。
ラインが下値支持線(サポートライン)や上値抵抗線(レジスタンスライン)になりやすいと言われています。
これまで同様、「直近の重要な高値/安値」を結べば自動的に線が表示されます。
実際にやってみました。
線形回帰トレンドの見方・使い方
言われてみると、確かにレジサポとして機能しているように見える…かな。
まあどのテクニカル指標も“絶対”はありませんからね。
ライナーレグレッション(線形回帰トレンド)
【概要】
線形回帰トレンドとは一次関数で表現する統計学的な指標です。
一般的なトレンドラインと異なり、安値ポイント、高値ポイント同士を結ばず、株価の合間を縫うように線を引きます。そのため、相場が「上昇トレンド」にあるのか「下降トレンド」にあるのか「トレンドがないのか」客観的に判断することができます。
相場判断に非常に有益な指標といえます。
このトレンドを引く際は、任意の期間を設定するだけでいいみたいです。
自動で線の幅や傾きが決まります。
実際にやってみました。
↑まずはこれが「ライナーレグレッション(一本線)」です。
中心線の「回帰直線」だけが表示されます。
ただ実際は、次の「ライナーレグレッションチャンネル」の方を使う場合が多いようです。
ライナーレグレッションチャンネル
こちらでは、回帰直線に上下2本の標準偏差、計3本の線が表示されています。
※一般的には計5本のようですが、ハイパーSBI2では設定がありませんでした。
あらためて、
- 線の傾きによってトレンドの「上昇」「下落」「無し」を判断
- 線の傾きによってトレンドの強さを確認できる
- トレンドが上向きで株価が標準偏差の線を超えたら売り、トレンドが下向きで株価が線を割ったら買い…のシグナルとして判断。
ボリンジャーバンドと似ていますが、違いは…
- ボリンジャーバンドでは中心線に移動平均線を使用
- 線形回帰トレンドでは中心線に回帰直線を使用
とのことです。
Tirone Levels
【概要】
ドラッグ操作で指定した期間中の最高値と最安値を 3分割したラインを表示し
ます。中心線を基準に、水平なサポートライン、レジスタンスラインを表示しま
す。引用:HYPERSBINEW
実際にやってみましたが、イマイチよく分かりません。
調べても情報がほぼ皆無なので、あえて使う必要はないかなと思います…。
Quadrant lines
【概要】
ドラッグ操作で指定した期間中の最高値と最安値を 4分割したラインを表示し
ます。期間中の最高値、最安値、平均価格を一目で確認することができます。引用:HYPERSBINEW
こちらも同様に、調べてもよく分かりませんでした。
サポートレジスタンスライン
【概要】
分析線を 3 等分し、1/3線と2/3線を描いた分析ツールです
引用:HYPERSBINEW
詳しい使い方に関するページが出てきませんでした。
とりあえず、安値-高値を基準に線を引いてみました。
「フィボナッチファン」と似ていますが、線の数は少ないです。
このラインをレジサポとして意識したらいいのかな…?
タイムサークル
【概要】
ドラッグ操作で指定した幅と同じ幅の縦線をチャート全体に引きます。
引用:HYPERSBINEW
これも活用方法はよく分かりませんでした。
指定した期間で区切れることから、トレンドの周期を把握するときに使えるかも?といった印象です。ヨクワカリマセン。
ギャンアングル
【概要】
ギャン・アングルは「相場の値動きは自然科学の振動の法則に支配されており、その振動を検証することで、重要な支持線と抵抗線を特定できる」と言うギャンの直感から導かれた前提で組み立てられています。
時間と価格の間の比例関係を基準として数本の扇(ファン)状の放射ラインを引きこのラインと実際の価格の関係で値動きの特性を見ます。
引用:ギャンアングル
こちらも情報がほぼ皆無でした。
テクニカル指標は多くの人が使えば使うほど機能するので、あえて使われていないであろうコレを取り入れる必要はなさそうです。
説明文を読んでも何のこっちゃサッパリ分かりませんでした。(笑)
パーセンテージアジャストメント
【概要】
チャート上で選択した 3 ヵ所を終値基準に調整百分率を表示します。
引用:HYPERSBINEW
これはもう割愛案件ですね、、、(笑)
人によっては活用しているのでしょうかね…?
Andrews Pitchfork
【概要】
アンドリューズ・ピッチフォークは、トレンドライン・チャネルライン・ミドルライン(中央線)の、3本の平行な斜めのラインをチャートに引くテクニカルツールです。
この3本のラインは相場のレジスタンスライン・サポートラインとして機能し、チャネルやブレイクアウトポイントの発見に役立ちます。
アンドリューズ・ピッチフォークは、トレンドの開始点を始点とした、3つの連続した相場の山・谷を起点にラインを引くのが一般的です。
上昇トレンドでの引き方の手順は次のとおりです。(下降トレンドでの引き方も同じ考え方です)
上昇トレンドの発生を確認したら、次のの3つのポイントを見つける
【3つの起点】
- 上昇トレンドの始まりとなる安値(P1)
- 最初の上昇波の最高値(P2)
- 初押し目の最安値(P3)
試しに3点を探し、引いてみました。
…こんな感じ?
この線がレジサポラインの予測に役立つそうです。
エリオットウェーブ
【概要】
エリオット波動(Elliott Wave)とは、米国の経済哲学者であるラルフ・ネルソン・エリオット氏が確立した分析理論です。
相場にはパターンがあり一定のサイクルを繰り返しながら動いていくというエリオット氏の理論によって確立されました。
現在では、多くのトレーダーが相場の方向性を予測するために利用する分析方法の一つです。エリオット波動の基本形は、推進5波・修正3波です。
例えば相場が上昇トレンドの場合、5つの波動を描いて上昇し、3つの波動を描いて下降します。
逆に相場が下降トレンドの場合、5つの波動を描いて下降し3つの波動を描いて上昇します。
エリオット波動は教科書でも見たことがあります。
ラインを引いたことはなかったものの、「こういう波があるんだ!」というのは意識していました。
実際に引いてみました。
1→2波の高値安値ポイントを設定すると、自動で3-5波のラインが現れました。
※引用元サイトの画像を見ると説明が分かりやすいです。
今どの位置(〇波)に価格があるのかを把握することで、今後の値動きを予測しやすくなるそうです。
ファン
【概要】
フィボナッチラインを拡大した概念でフィボナッチラインと同じ方法で比較します
引用:HYPERSBINEW
…というわけで、高値安値ポイントに2点クリックしてみました。
自動で5本の線が出て、これらをレジサポとして活用するようです。
アーク
【概要】
分析線を 3 等分し、1/3アークと2/3アークを中心に描いた分析ツールで
す。引用:HYPERSBINEW
引き方の説明文が見つかりませんでしたが、フィボナッチアーク同様、高値安値ポイントに引いてみました。
均等に3分の1、3分の2アークで表示されていることが、フィボナッチアークとの違いですかね?
フィボナッチアークは「フィボナッチ比率を適用させた…」と書いてましたので。
ギャンファン
【概要】
ギャンラインを中心に、計9 本のラインを引きます。それぞれがサポートやレジスタ
ンスとして機能します引用:HYPERSBINEW
ギャンファンもまた1×1(45度)が最も重要なラインとされ、ラインの上に価格があるなら強気相場、ラインの下にある場合は弱気相場として見ます。他にも以下のようなラインがあります。
1×1(45度)、1×8(82.5度)、1×4(75度)、1×3(71.25度)、1×2(63.75度)、2×1(26.25度)、3×1(18.75度)、4×1(15度)、8×1(7.5度)
上昇している相場では1×1のラインは強いサポートラインとされ、これをブレイクすると、重要な転換点として見られます。
ラインの下にある場合は弱気相場として認識されます。
ギャンライン
「ギャンファン」の中心線がギャンラインです。
単体で引くこともできます。
プライスオルト
【概要】
チャートのトレンドデータをカウントする機能として、価格チャートで一定の領域を
選択すれば、基準本を基準に本数、期間、騰落率を表示します。引用:HYPERSBINEW
これは普通に使えそうですね!
「この期間でどのくらい動いたのだろう?」と確認したい時に便利です。
プライスインフォメーション
【概要】
選択した地点の価格情報を表示します
引用:HYPERSBINEW
「プライスオルト」に加え、高値安値や平均値、出来高情報が加わっています。
ポリライン
【概要】
総 19 個まで各座標をつなぐ線を描画します。
引用:HYPERSBINEW
エリオット波動を意識したりするとき、描画すると分かりやすいですね。
線の描画中に最後「右クリック」を押すことで終了することができます。
ENVターゲットポイント
【概要】
一目均衡表の価格目標値を求める方法を基づいた分析線であり、趨勢終了
後、次の趨勢がどこまで伸びるかの価格ターゲットを算出し、 N目標値・E目標
値・V目標値の 3つのポイントを利用して上昇できる目標値を先に予測します。引用:HYPERSBINEW
こちらも情報がほとんど出てこず、よく分かりませんでした。
↑は適当にターゲットポイントを設定しただけで、使い方は分かってません(笑)
NTターゲットポイント
【概要】
ENV Target Point と同じく、一目均衡表の価格目標値を求める方法を基づ
いた分析線であり、趨勢終了後、次の趨勢がどこまで伸びるかの価格ターゲット
を算出し上昇できる目標値を先に予測します。引用:HYPERSBINEW
こちらも情報が出てこないので、割愛します。
フィボナッチエクステンションス
【概要】
フィボナッチエクステンションは、フィボナッチリトレースメントと同様に、フィボナッチの数と比率を使用してサポートラインとレジスタンスラインの将来の水準を描きます。
これは、最初の強い値動きの戻し(リトレースメント)の後、トレンドの継続が予想されるときに便利なツールで、どのマーケットでも適用できます。
フィボナッチツールを選択した後、以下の順序でチャート上の3つの点をクリックしてください。
上昇トレンドでは、参照ポイントは安値(A)、高値(B)、安値(C)となります。下降トレンドでは、参照ポイントは高値(A)、安値(B)、高値(C)となります。
FXでは定番みたいです。
一度戻したところから、どこまで上昇するのか?そのレジスタンスラインを探ったり、上昇一服後のサポートラインの目安にしたりするそうです。
前回高値(28,292.30)を超えてきたら、次に目指すのは戻りと同値幅の「100%」地点…みたいな説明がありますが、イマイチ理解できませんでした。
→参考にした記事:https://www.oanda.jp/lab-education/tradingviewstrategy/basic/fibonacci_extension/
さいごに
まとめてみて分かったことがあります。
多分、ご覧になったあなたもお気づきです。
- そもそもの使用用途がFX向き
- ほとんど使われていないであろう指標も多く、あえて覚える必要はなさそう
というわけで、自分の勉強のためにもまとめてみたものの、多分株をやる上では使わないですね…(笑)
株の場合は教科書にもよく出てくる、「移動平均線」「出来高」「MACD」「RSI」「ボリンジャーバンド」あたりの主要テクニカル指標を覚えていれば十分かなと思います。
また、これらツールを使う機会はほとんどないと思うので、【ハイパーSBI2】チャートにトレンドライン(線)を引く方法で紹介したように、最初から非表示にしておくと使いやすいと思います。
株やってる方にはほとんど参考にならないであろう結果になりましたが、(結構まとめるの大変だったので)何か一つでも学びがあったなら嬉しく思います。
私は「これらツールの使い方は分からないままでいいんだ」ということが分かりました(笑)
また、トレンドラインを引くための「ライン」や「水平線」が使えれば十分だということも分かりました。
というわけで、最後までご覧いただきありがとうございました!
【テクニカル分析に関する質問】
こんにちは、投資初心者です。大変参考になってます。
ハイパーSBIを利用してますが、よくわからないことがたくさんあります。
チャート画面の右側にある分析線ツール設定の意味や使い方がわかりません。
横線・縦線・斜め線・平行線・ぐらいしかわかりません。
他のコマンドの使い方や意味を教えてもらえるとありがたいです。