…といった「現引きのやり方」についての内容です。
一応、SBI証券公式サイトにも現引きのやり方は記載があります。
…が、せっかく質問頂いたので、あらためてやり方を解説していきますね!
公式サイトと丸々一緒の内容だとつまらないので、役に立ちそうな内容を追加して紹介します。
よければ参考にどうぞ。
【SBI証券】ハイパーSBI2で「現引き」 やり方解説
結論から言うと、ハイパーSBI2で現引きのやり方は主に2種類あります。
既に個別銘柄画面を開いている場合は、そのまま現引きの設定に変更すればOK。
開いていない場合は、「取引ポップアップ」から行う方がスムーズかなと思います。
イチイチ個別銘柄画面を開かずとも、現引きはできますので。
なお当たり前ですが、現引きを行う前提として、該当銘柄の「買建玉」を持った状態にしてください。
※「買い建玉=信用取引で買った株」です。
なぜなら現引きは、「買い建てた株式を決済するときに反対売買により差額決済をするのではなく、自分の手元にある現金で株式を引き取る」という決済方法だからです。
個別銘柄画面から行う方法
買建玉を持った銘柄の「個別銘柄画面」を開いてください。
- 普段注文を作る場所のタブを、「返済売」に変更します↓
- 左下に「現引」というボタンがありますので、クリックしましょう。
- 「個別指定」「一括指定」を選びます。
※「一括指定」を選択すると、同一銘柄の建玉を異なる弁済期限も含めてまとめて返済。
※「個別指定」を選択すると、建玉ごとに注文株数を入力して返済。
- 注文株数を確認。
- 最後に右下「注文」ボタンをクリックすれば、数秒後には通知が鳴り、現引きが完了します。
↑の画面が現引きの履歴です。
このように、しっかり現引きが完了したかどうか確認する方法がこちら。
- ツールバーの「注文一覧」タブをクリック。
- 「当日約定」タブをクリック。
- 下部に「現引・現渡取引」という欄があり、確認できます。
※ここに表示されていれば完了済。
取引ポップアップから行う方法
今現在個別銘柄画面を開いていないなら、「取引ポップアップ」から行うやり方の方が手間が少ないかなと思います。
- ツールバー「保有証券」タブをクリック。
- 「信用」タブをクリック。
ここには現在保有している建玉が表示されます。
- 現引きしたい建玉を右クリック。
- 「現引」を選択。
- すると、取引ポップアップが開きます。
- 先ほどと同様に、返済方法と株数を指定。
- 取引区分「現引」をクリック。
- 最後に「注文」ボタンをクリック。
先述と同様の手順で、注文一覧から履歴を確認できます。
現引きの結果
今回は日計り信用(買)→現引きを行いました。
↑当然ですが、現引きが完了すると「保有証券」の現物欄に表示されるようになります。
以上がハイパーSBI2で現引きをする方法でした。
SBI証券で「現引き」の可能時間は?
SBI証券の現引き可能時間は下記の通りとなっています。
■現引注文の注文可能時間・取消可能時間
現引注文は、営業日の0:00~15:30までに発注された注文を当日注文としてお取扱い(当日約定)し、15:30以降は翌営業日注文としてお取扱いします(翌営業日の約定)。
※返済注文中の建玉に対して、現引注文を行うことはできません。
あるあるですが、返済注文(信用返済売り)を入れていると、現引き注文できないので注意してください。
ポイントとしては、現引き可能時間は取引時間とは異なる点ですかね。
0:00-15:30までが当日注文として約定しますので、結構時間の融通が利きます。
現引きのメリット
信用取引特有のコストが発生しなくなる
簡単に「現引きのメリット」を紹介しますね。
「なぜ現引きする必要があるのだろう?」と疑問に思った方向けです。
現引きのメリットとしては、今後中長期で保有していく場合などに「現物株」として保有し直すことで、「信用取引特有のコスト」が発生しなくなることです。
例えば信用取引で買った株(買建玉)を持ち続けると、保有日数に応じて“金利”が発生しますよね。
SBI証券の場合、買い方金利は制度信用・一般信用(無期限)共に年率2.80%となっています。
株価にもよりますが、100株の買い建玉を保有すると、一日「数十円~」程度の金利が発生します。
SBI証券は、現引きの手数料が無料です。
手持ち資金に余裕がある等、あえて信用建玉で保有する意味がない時は現引きを行い、以降現物株で保有することで無駄なコストを抑えることができますよ。
売却時の手数料に注意
ただ注意しなければならないのは、売却時に掛かる手数料です。
何でもかんでも現引きしてしまうと、現物株を売りに出すときの手数料の方が、建玉を保有していた場合のコストよりも上回ってしまうこともあります。
基本的に信用取引よりも現物取引の方が手数料は高くなるからです。
SBI証券のアクティブプランを使っている場合なら、手数料無料になる「一日の約定代金100万円以内」を考慮し、どのように売却していくかを考え、建玉で持つか現引きするか最適な方を選んだ方が良いですね。
※比較的少額な取引をしている場合。
また補足として、SBI証券には大口優遇があります。意外と達成条件は難しくありません。
>>【SBI証券】実は簡単?私も達成できた「大口優遇」の条件とは
比較的簡単な“手数料優遇”を受けると、信用取引の取引手数料が無料になります。
どれだけ約定代金が膨らんでも、基本的に掛かるコストは「金利・貸株料」のみになります。
もし、ある程度一日の約定代金がある方なら、大口優遇を狙ってみるのもありかなと思います。
手数料優遇が受けられれば、売買時に手数料を全く気にしなくてよくなります。
そうなると「現引きするかどうか」の判断基準=どっちで持つ方がお得か?も変わってきますからね。
現引きを活用し、現物株を手数料無料で保有する方法
今回は「現引きのやり方」について紹介しました。
「信用取引をやっていない自分には関係ないか…」と思った方もいるかもしれませんが、実は全く関係ないとは言えません。
なぜなら、現引きを使えば「現物株」を手数料無料で保有することができるからです。
現物株オンリーでやっている方にとっても、役立つかなと思います。
現物株を手数料無料で保有する方法は、下記の通りです。
なぜこうすることで「現物株の購入手数料が無料になるのか?」というと…
- 「日計り信用」はその日中に決済することを条件とした取引
→手数料、金利、貸株料が全て無料というメリット
- 日計り信用で買った買建玉を、「現引き」する
→現引き手数料は無料
- つまり手数料も金利も無料で、現物株で保有できる
→あくまでも買った時の手数料区分は「日計り信用」。現物約定代金に加算されません。
例えば今回、本記事を作るにあたって、私はトヨタ自動車を200株「日計り信用」で買いました。
その後すぐに現引きしました。
約定代金合計を見ていただくと分かるのですが、日計り信用で買ったトヨタの株が約定代金に加算されるのは「日計り」の方なんですね。
現在は現引きして現物で保有していても、あくまでも買ったのは日計り信用ということ。
本来、現物株を直接買えば「現物」の約定代金に加算され、例えばアクティブプランを使っている場合でも、一日100万円以上になれば手数料が掛かってきます。
つまり、「日計り信用→現引き」を活用することで、資金のある限りはコストゼロで現物株を買えてしまうというわけです。
「私は現物しかやらないから…」という方にとっても、知っておいた方が良い情報かなと思います。
なお、信用取引を始めるには別途“信用取引口座の開設”が必要になります。
公式サイトから行え、審査が通れば取引を始められますよ。
↓詳しくはこちらの動画で解説しています↓
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめてお伝えします。
【SBI証券】ハイパーSBI2で「現引き」やり方解説【+お得テク】
- ハイパーSBI2を使った現引きのやり方
1.個別銘柄画面から行う方法
2.取引ポップアップから行う方法
- 現引きは、0:00~15:30までに発注された注文を当日注文として扱う
- SBI証券は、現引き手数料は無料
- 「日計り信用×現引き」を使えば、現物株をコストゼロで保有できる
というわけで、以上です!
本記事の内容が少しでも参考になればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
【現引きに関する質問】
いつも分かりやすい説明有り難うございます。
「現引きの方法」はHyper SBI2ではどのようにしたらよいでしょうか? ホームページで調べてみますが、現引きについては説明がありますが、やり方については見当たりません。
教えていただけますと幸いです。