いつも通勤中にスマホで株をチェックしているのだけど、仕事で寄り付き(朝9時)後の動きが追えないから、リスクが怖くて株を注文しにくいんだよね…。
例えば出勤前に注文を入れておいて、それが約定してたとしても、知らない間に大きな含み損とかになってたら嫌じゃん?
いつもドキドキしながら、お昼休憩の時間に持ち株の状況をチェックしてる。
取引時間中ずっと相場を見れない会社員にとって、何か便利な注文方法ってないのかなあ?
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- SBI証券で使える便利な特殊注文4選
- 自動で買い付け、損切り、利確を行う注文方法
- 逆指値の活用は必須
こんにちは、かけるです。
YouTubeで株の情報発信をしています。
私のYouTubeチャンネルの視聴者さんは40代以上の男性が多くの割合を占めています。
つまり、「会社員」として働いている層がほとんどだということです。
会社勤めしていると、中々株の動向を追うことってできませんよね。
それゆえ、こんな悩みを抱えていたりしませんか?
中には株のことが気になって仕方なく、トイレでトレードする人もいるみたいですね(笑)
常に動き続ける株価が気になる気持ちはすごく分かります。見れない時間がすごく不安ですよね。
今回はそんな会社員の方(見れない時間が長い方)に、「便利な注文方法4選」を紹介します。
記事内で出てくる注文をマスターすれば、“自動”で買付/損切り/利食いを行えます。
もう、仕事中に株価を気にしなくて済みます。(笑)
よければ活用してみてくださいね!
※なお本記事内ではSBI証券のツールを使っていますが、多くの各証券会社でも使えると思います。お使いの証券会社で調べてみて下さい。
▼YouTubeでもご覧いただけます▼
【意外と知らない】通勤中に注文作成!株で使える便利な注文方法4選
結論から言うと、今回紹介する便利な注文方法は下記の4種類です。
…これらを見た時に「なんだ、全部知ってる。使ったことある。」という方は、ページを閉じて貰ってOKです。
逆に「逆指値注文くらいは知ってるけど、他の注文はよく分からないし使ったことがないなあ…」という方は、本記事の内容は参考になると思います。
ぜひマスターして、ご自身のトレードに活用しましょう!
上記4つの注文が使いこなせるようになれば、スマホが見れない時間も怖くなくなります。
予め注文を入れておけば、それに沿って自動で注文を執行してくれるからです。
それでは順に解説していきます。
逆指値(ぎゃくさしね)注文
最初に紹介するのが「逆指値(ぎゃくさしね)注文」です。
恐らく使ったことがある方も多いと思います。
逆指値注文を使えば、自動で損切りをすることができますよ。
逆指値注文の活用方法がこちら↓
特に“1”の自動損切りで使われる機会が多いです。
例えば損切りで逆指値注文を使う場合、こんな感じで条件付きの注文を作成します。
【例】
- 現在値:100円
- 逆指値:90円(任意)以下になった時点で執行
- 注文方法:成行-売り
この注文を分かりやすく翻訳すると…
- 今持っている株の価格が100円です。
- もし90円以下に値下がりしたら、指定の注文を執行します。
※90円以下にならなければ、注文は執行しません。 - 指定の注文とは、「成行で売る」ことです。
つまり、「株価が90円以下になった時点で自動的に成行注文で売られる」ということです。
このように、逆指値注文を使えばスマホを見ていない時でも自動で損切りが行われます。
予想外に大きな含み損を抱える前に、自分の指定した条件に従って損切りされます。安心ですよね。
この「逆指値注文」は以下で説明する特殊注文でも使いますから、マスター必須です。
※なお、逆指値を使いこなすためには、基本的な「指値」「成行」の理解が必要不可欠になります。
詳しくはYouTubeにて解説していますので、よければご覧ください。
ただし会社員にとって逆指値は少し欠点(使いにくい点)があります。
それは「既に保有している株に対して設定する注文」だということです。
例えば「昨日買って保有中の株」に対して逆指値を掛けておくことはできるのですが、「これから買う株」に対して逆指値注文を設定することはできません。
取引が始まっていない状態ですから、新規に買い注文を出すことはできても約定はしませんよね。
朝寄り付き前に入れておいた注文が約定していたとして、次にスマホを見る機会が昼休憩なら、そのタイミングでようやく逆指値注文を設定することとなります。
…それでは遅いじゃないですか?
なので、買い注文を作る段階から色んな条件を設定しておくのが、以下で紹介する特殊注文です。
逆指値注文をマスターしたら、ぜひ使ってみましょう。
IFD(イフダン)注文
まずは「IFD(イフダン)注文」についてです。
IFD注文を使えば、「買付→売却」の注文を1度に設定することができます。
まさに、通勤トレーダー向けの注文方法です。
出典:SBI証券 IFD注文
IFD注文は、「買い注文と売り注文を同時にセットできる注文方法」です。
まだ株を持ってない状態から、新たに買う→売るまでの設定。
今回は「損切り」での使用例で紹介します。
というのも、IFD注文で設定できる売り注文は「利確」か「損切り」どちから1つです。
IFD注文の“売り注文”は利確ポイントで設定することもできるのですが、会社員のリスクコントロールに使うため「損切り」での設定イメージを紹介します。
つまりこの注文の意味は…
- 今は110円の株が
- もし100円に下落したら指値で買うことができる
- その後もし90円以下に下落してしまったら、逆指値が発動して、成行で損切りの売りが執行
というIFD注文ですね。
自分がスマホを見ていない状態で買う→(損切り)売るをしてくれるので、仕事中でもヒヤヒヤせずに済みます。(笑)
もちろん今の例だと100円まで下落しなければ株は買えないですし、買った後90円まで下落せず上昇していった場合は利益が出ている状態になります。
↑この状態で大引けを迎えたら、一度注文を取り消して翌日に逆指値だけを設定し直してもOK。
あるいは、次に紹介する「OCO注文」を使えば、利確も損切りも自動で行うことができますよ。
OCO(オーシーオー)注文
次に紹介するのが「OCO(オーシーオー)注文」です。
OCO注文を使えば、既に保有している株の利確注文と損切り注文を同時にセットしておくことができます。
出典:SBI証券 OCO注文
例えば昨日買った株を、今日の通勤中にOCO注文で作成するとします。
その場合、
- もし○○円に上がったら利確したいな
- もし○○円に下がったら損切りしたいな
という2つの売り注文を作成できるんですね。
逆指値注文では損切り一方向でしたが、OCOを使えばしっかり利確も行えます。
いずれにせよどちらかのラインに達したら注文が執行されるので、相場を見ることができない方には相性がいい注文方法です。
これを分かりやすく説明すると…
- 約定単価105円でその株を保有中
- もし120円まで上昇したら、指値の売りで利確される
- もし90円以下に下落したら、逆指値の成行売りで損切りが執行される
という内容になっております。
「利益は逃したくないけど、損失も抑えたい」という方は活用してみてくださいね!
IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文
最後に紹介するのが「IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文」です。
名前を見ると察する通り、紹介したIFD注文とOCO注文を掛け合わせた特殊注文になります。
IFDOCO注文を使えば、「新たに買う→利確の売り or 損切りの売り」の全てを設定できます。
なので通勤トレーダーには最適でして、上がっても下がっても基本的には自分の思い通りにリスクをコントロールできるってわけです。
3つの値を設定するのでちょっと複雑ですが、IFDOCOの例を紹介します。
これを説明すると…
- 現在値100円が90円まで下がってきたら、買い指値が刺さって株を購入
- その後もし120円まで上昇すれば、売り指値が刺さって株を売却
- あるいはもし80円以下に下がってしまったら、逆指値が発動して成行で売却
という流れですね。
全ての設定ができる最終奥義みたいな特殊注文です。
家でパソコンが見れる状況なら使う機会は少ないのですが、会社員のような寄付き時点でスマホを見れない方や、日中の動きを見れない方にはオススメの注文方法となっています。
特に、SBI証券のように“手数料無料化”になると、IFDOCO注文がより使いやすくなるかなと思います。
今まではIFDOCO注文を使うにしても、SBI証券のアクティブプラン「1日100万円以下なら手数料無料!」のラインが気になって取引できないことが私はありました。
例えば一回の約定金額が50万を超えてしまうと、買い→売りが1往復成立しただけで現物なら1000円以上、信用でも800円以上の手数料が掛かってしまうからです。
かといって諸コストが無料の日計り信用でIFDOCO注文をすると、原則当日中には売買を完結させないといけません。
大引けには決済できるよう“不成”や“引成”を指定するなどしないといけませんでした。
ただ手数料無料化以降は、それを気にせずに気軽に売買できるようになります。
一日の約定代金がいくらになろうが無料だからです。当然ですが持ち越しもOK。
ですので手数料無料化以降は、よりIFDOCO注文を気軽に使いやすくなるでしょう。
会社員の方なんかはぜひ活用していきましょう!
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【意外と知らない?通勤中に注文作成!株で使える便利な注文方法4選】
- 逆指値注文
→保有株を自動で損切りが可能 - IFD注文
→新たに買ってから損切りまでの設定が可能 - OCO注文
→保有株の利確と損切りを同時に設定 - IFDOCO注文
→新たに買ってから損切り、利確の設定が可能
というわけで、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!