SBI証券には1株から買える「S株(単元未満株)」があるよね!
少額から始められるから、まずはコレから取引をやってみようと思うのだけど、買付や売却にかかる手数料はどのくらいなのだろう?
公式サイトを見てもよく分からなかったから、初心者向けに教えて貰えると嬉しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- SBI証券のS株(単元未満株)の取引手数料
- 約定代金とは何か?
- S株ならではの取引注意点
- 「100株」になるとどうなるのか?
- アクティブプランを利用し、手数料無料で売却する方法
先日、大学生の弟が「株を始めたいけどお金がない」というので、「S株からやってみれば?」という話をしました。
そこで聞かれたのが手数料の話です。
公式サイトを見ても、結局いくらぐらい手数料がかかるのかよく分からなかったそう。
株は専門用語が多いので、まずはそこの理解をしていないと分からない部分もありますからね。
そんなわけで、今回は株を始めたばかりの超初心者に向けて、“S株の手数料”について解説していきます!
【SBI証券】初心者向け!単元未満株(S株)の買付・売却手数料は?
結論からお伝えすると、S株の売買手数料は…
- 買付:無料
- 売却:約定金額の0.55%(最低55円)
となっています。
買付は無料なので気軽に買うことができますが、売却はどんなに少額の取引でも最低で(絶対に)55円掛かりますので注意しましょう。
おそらくこの説明だけでは腑に落ちない部分もあると思いますから、順に詳しく説明していきます。
S株(単元未満株)とは?
まずはS株…単元未満株の概要から理解していきましょう。
SBI証券では、「1株」単位で取引できる制度のことを「S株」と呼んでいます。
この呼び方は各社様々で、例えば楽天証券なら“かぶミニ”、マネックス証券なら“ワン株”と呼んでいます。
呼称は様々ですが、総称して「単元未満株(たんげんみまんかぶ)」と言います。
通常、株取引は100株単位での売買が基本です。
この「100株」という売買単位のことを「1単元(たんげん)」と言います。
「1単元(=100株)」に満たない株ということで、1株ずつの取引は「単元未満株」と呼ぶわけです。
通常とは異なる手数料
S株取引の場合、通常とは異なる手数料体系が適用されます。
それが冒頭で述べた通りです
- 買付:無料
- 売却:約定金額の0.55%(最低55円)
通常の国内株式手数料の話をすると、SBI証券の場合2つの手数料プランが用意されています。
具体的な手数料額は下表の通り。(サッと見るだけでOK)
出典:SBI証券
この2種類のプランがあり、口座開設時にすでにどちらかを選択しています。(初心者にオススメはアクティブプランです。)
>>現在設定している株式の手数料プランはどこで確認できますか?(変更方法)
…しかし!
いずれにせよ、S株取引の場合はこの手数料体系は関係ありません!
S株にはS株の手数料体系が適用されるので、混同しないよう注意です。
S株の手数料
で、再度「S株の手数料」の話に戻ります。
買付は本当に無料です。何か落とし穴があるわけでもありません。
手数料が掛かるのが「売却時」ですね。
「約定金額」とは?
ただこれだけの説明では…
約定(やくじょう)金額って、具体的にいくらなの?
そもそも約定金額って何のこと?
おそらく初心者の方がイマイチ理解できない部分は、ここなのでは思います。
「約定金額」とは、株取引の売買が成立した金額のことをいいます。
もちろん、金額は銘柄・その時点の株価によって変わります。
例えば現在の株価は、SBI証券の株アプリを開けば分かります。
上に表示されている金額は「1株あたり」の株価(現在値)です。
1株の売買ならこの金額が参考値になります。2758.5円。(※この額で決定ではないので注意。後述します。)
通常は100株単位ですので、例えばこの銘柄だと最低の取引価格が275,850円かかるってわけです。
S株の約定のタイミング/通常とは異なる注文方法が適用
SBI証券のS株は売却時のみ手数料が掛かるわけですが、その計算元となる「約定金額」は注文が成立した後でないと具体的な額が分かりません。
例えば先ほどの画像では1株当たりの現在値が「2758.5円」でしたが、この瞬間に1株買おうと注文しても、(たまたま購入時に同じ株価でない限り)おそらく異なった金額になります。
なぜかというと、S株には通常とは異なる注文方法が適用されるからです。
下表が注文→約定のタイミングになります。
出典:SBI証券
注文自体は24時間いつでも可能ですが、実際に約定(買う/売るが確定する瞬間)するのは1日3回です。
注文した瞬間に売買が成立するわけではありません。
また、通常の取引とは違い、S株の注文方法は「成行(なりゆき)」のみで、値段を指定する「指値(さしね)」はできないシステムになっています。
実際にSBI証券の株アプリで発注しようとすると、このような画面になります。
例えばこの時間は10:58ですので、今注文を発注すると、実際に約定するのは15:00となります。
注文は成行注文のみ…要は「値段を指定せず、いくらでもいいから買うよ!」という方式ですので、あらためて実際に約定してみないと金額は分からないわけです。
株価は市場が開いている間(平日9:00-11:30/休憩/12:30-15:00)、常に動き続けますからね。
S株の約定値は、注文時間に応じて、下記の通りとなっております。
出典:SBI証券
約定代金から売却手数料を算出
実際にS株を購入したあと売却(約定)したら、その約定金額に応じて手数料が発生します。
約定金額に「0.55%」を掛けた値が手数料額です。
なお、算出した結果が55円を下回る場合でも、最低「55円」の手数料が掛かります。
例:2000円で売却(約定金額)
2000×0.55%=11円 …ですが、最低手数料未満なので「55円」かかります。
S株の売却手数料を無料にする方法
S株の売却手数料を無料にする方法を2つ紹介します。
100株集めて単元株として売却し、アクティブプランの手数料無料を適用する
S株で買った株が合計100株を超えると、「100株単位」の取引は通常の取引を利用することになります。
単元未満株を購入した結果、同一銘柄の合計が単元株数以上となった場合、単元株数は単元未満株としては売却できなくなり、通常の単元株としてお取引を行なっていただくこととなります。
引用:SBI証券
つまり、通常の取引手数料が適用されるわけです。
先ほども紹介したプランのうち「アクティブプラン」を適用すれば、一日の約定代金合計が100万円以下であれば手数料が無料になります。(S株は現物株です。)
このメリットを活かすために、100株になるまで買い増すのもいいですね!
開催されるキャンペーンを狙う
2つ目は、「(可能性の話になりますが)開催されるキャンペーンを狙う」です。
というのも、以前SBI証券ではこのようなキャンペーンがありました。S株の売却手数料の全額キャッシュバックです。
※【注意】これは古い内容で、今現在はやっておりません。
当時のTwitterを見ていると、この期間にS株を売却した方も多いようでした。
今後、またこのようなキャンペーンがあるかもしれませんので、チェックしておくといいでしょう。
【SBI証券】S株の売買方法
手数料の不安が無くなったところで、売買方法をサクッと紹介して終わります。
S株の取引には、スマホ「株」アプリを入れると便利です↓
SBI証券 株 アプリ – 株価・投資情報
株式会社SBI証券無料posted withアプリーチ
以下、手順を示す画面です。
以前YouTubeでも解説しましたので、あわせてご覧いただければと思います。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【SBI証券 初心者向け!単元未満株(S株)の買付・売却手数料は?】
- 買付:無料
- 売却:約定金額の0.55%(最低55円)
- 具体的な約定代金は約定しないと分からない
→成行注文のみ - S株の売却手数料を無料にする方法は、「100株にしてアクティブプランで売却」「開催されるキャンペーンを狙う」
というわけで、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!