こんにちは、かけるです。
先ほど「SBI証券、手数料無料化」に関するニュースが入ってきました。
SBI証券の「ゼロ革命」について、詳しく解説していきます。
↓こちらの内容、YouTubeでも解説しています↓
【現物&信用どちらも】SBI証券、9月30日から手数料無料化へ
↓まずは日経新聞のニュースから。
ネット証券最大手のSBI証券と同2位の楽天証券が9月以降、相次いで日本株の売買手数料を無料にする。無料は国内証券会社で初めて。2024年に新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まるのを前に、個人の投資を呼び込む。米国のネット証券で主流の株取引手数料ゼロが日本でも広がる可能性がある。
SBI証券はオンライン取引を対象に、9月30日の注文分から日本株の現物取引と信用取引両方の売買手数料をゼロにする…
そして翌日8月31日、SBI証券からも正式に発表がありました。
こちらの内容です↓
詳細は「SBI証券 ゼロ革命」にてご確認頂けます。
以前から発表されていた内容ですが、ついに具体的な日にちと内容が決まったようですね!
現物だけに限らず、信用取引やS株、PTS取引も売買手数料が無料になるとは思ってもいませんでした。これは嬉しいです。
SBI証券が動いたので、楽天証券も追随したという形ですかね。
当ブログではSBI証券に関する情報発信を主に行っていますから、今回はSBI証券の「ゼロ革命」について解説していきますね。
※「9月30日発注分から」といっても土曜日なので、実質10月2日からみたいな感じです。
「ゼロ革命」 手数料無料の条件は?
出典:SBI証券
インターネットコースの取引が対象なのは言わずもがな、他に条件は3つありまして、要は「書類などを郵送から“電子交付”に切り替えるだけ」ですね。
→元々“ゼロ革命”の条件を達していた方は、メッセージが届いているはずです。
SBI証券公式サイトを開き、確認しましょう。
SBI証券 9月30日以前(これまで)の手数料体系は?
ではそもそも、手数料無料化以前(これまで)の手数料体系がどうだったのか?
詳しく理解していなかった方もいるでしょうから、せっかくなので確認していきましょう。
SBI証券には2つのプランがある
SBI証券には手数料体系が異なる2つのプランがあります。
どちらかのプランを選択する必要があり、現物・信用(制度/一般)の両方に適用されるシステムです。
(9月30日以前の)具体的な手数料額は↓の表になります。
出典:SBI証券 手数料
これら2つのプランは、手数料無料化後も存続します。
無料化対象者は正直どちらも変わりありませんが、対象外の方は従来通りプランによって手数料が変わるからです。
現物株の手数料について
今までのスタンダードプランの場合、現物株の手数料額は「最低55円~」掛かりました。(約定代金5万まで/回)
一番高くて3000万円超の約定代金の場合、1070円の手数料です。
ただし少額取引をする大多数の個人投資家は、「アクティブプラン」を選んでいるかなと思います。一定額まで無料だからです。
アクティブプランは「一日」の約定代金合計によって手数料額が決まります。
こちらを選ぶメリットとして、「一日の現物約定代金が100万円までなら、手数料無料」なんですね。
なので、例えば100株15万円の株を600株買ったすると約定代金合計は「90万円」になりますが、100万円以下なので“無料”になるってわけです。
これが9月30日以降、対象者はどちらのプランでも手数料無料になります。
信用取引の手数料
次に、今までの信用取引の手数料についてです。
スタンダードプランとアクティブプランによって金額が異なるといいましたね。
スタンダードプランでは安くて99円、高くて385円の手数料が掛かっていました。
アクティブプランでは、現物株同様、「100万円以下手数料無料」の区分があります。
一般信用/制度信用のそれぞれにおいて、一日の約定代金が100万円以内であれば手数料無料です。
つまり、「アクティブプラン」を選択している人は、
- 現物 100万円/日
- 制度信用 100万円/日
- 一般信用 100万円/日
→「一日で合計300万円までは手数料無料ですよ!」という内容になっていました。
また、他にも信用取引の手数料を無料にする方法はあって…
てな感じ。
これらが今後は全て無料になるわけですね。
私はデイトレを頑張って大口優遇を適用させた身なので、これからは無条件で無料化になるのかと嬉しく思います。(笑)
ご存じかもしれませんが、手数料は無料と言っても信用取引特有の諸コストが他にもあります。
- 金利
- 貸株
- (一部ハイパー料)
本当の意味で完全無料になるわけではありませんので、注意しましょう。
また、今後もその日中の決済を目的とした、デイトレ向けの「日計り信用」を使うメリットはあります。
日計り信用を使えば、手数料無料なのはもちろん、金利や貸株料のコストも無料になるからです。
※ハイパー空売り銘柄のハイパー料“”は掛かります。
手数料無料化後の手数料表
というわけで、あらためて現物・信用共に手数料無料になります。
↓の表がアクティブプランの新手数料体系です。
出典:SBI証券
この表を見た時に一つ疑問点がありました。
「アクティブプランは、一日300万円を超えたら手数料が掛かるの?」という点です。
スタンダードプランには「3000万円超→無料」という表記があるので上限でも無料と分かるのですが、アクティブプランの場合はどうなのだろうと不安に思いました。
こちらも、カスタマーサポートに聞いてみました。
結果「手数料プランに関係なく、国内株式プランは無料」でした!よかったです。
現在私はアクティブプランを選択していますが、9月30日以降も特に変更する必要はなさそうですね。
もしかして表示が直る…かも?(笑)
余談です。期待の部分ではありますが、もし手数料が完全無料化されれば、もしかすると実現損益の表示がリアルタイムで正確なものに変わるかもですね。
というのも、今現在アクティブプランを使っている方は、実現損益の表示が当日中はおかしくなります。それは手数料拘束分がとられている関係でして、翌朝未明に清算され、正しい数値に戻るんですね。(笑)
ただ、元々約定額に応じて決まるスタンダードプランなら、リアルタイムで実現損益が分かるんですね。
今後、手数料拘束分が無くなれば(無料なので)、もしかするとリアルタイムで正しい数字が表示されるようになるかもです。個人的には期待です。(笑)
もし「アクティブプラン」は今後も手数料拘束分が発生するのなら、その煩わしさを排除するために「スタンダードプラン」に変更するのもアリですね。
どちらも手数料が無料になるわけで、デメリットはありませんから。
PTSの手数料
SBI証券公式から、PTSの手数料も「手数料無料化」がアナウンスされました!
元々ナイトタイムセッションは無料でしたが、デイタイムセッションも手数料無料になるそうです。
出典:SBI証券 PTS手数料
こちらの表を見ていただくと分かりますが、「PTS取引(デイ/ナイト)」のどちらも、ゼロ革命対象者は手数料が完全無料になるみたいです。
不安だったので一応カスタマーサポートに聞いてみたところ…
やはり「無料」でした!
※元々デイタイムでもSORを通してPTS取引になった場合は無料でした。
PTSの取引方法について、詳しくはYouTubeにて解説してます。
S株(単元未満株)の手数料はどうなるの?
8月31日にSBI証券から公式に発表された内容によると、S株(単元未満株)も売買手数料無料化対象でした!
今までは「買付手数料無料、売却手数料は掛かる」というものでしたが、売買共に無料になりました。
出典:SBI証券 S株手数料
なお、ゼロ革命対象外の方(電子交付未申込)であっても、手数料は無料化になるようですね。
S株は1株ずつ買える制度で、小資金から始められることが大きなメリットです。
しかし、売却時に手数料が掛かることがネックだったのですが、それが無料になり改善されたのはイイですね!
新しく投資を始める方にとっても、より始めやすい環境になったと思います。
[追記]松井証券は米国株手数料無料化へ
追記です。
松井証券も手数料無料化プランを打ち出したみたいなので、情報共有します。
松井証券(以下「当社」)は、2024年1月より始まる新NISA制度(以下「新NISA」)において、日本株、米国株、投資信託の売買手数料を無料とすることをお知らせします。
新NISAでは、現行NISAで売買手数料を無料としている日本株、投資信託に加え、米国株においても売買手数料を無料とし、新NISAの対象3商品における売買手数料を全て無料とします。
新NISA口座で「米国株」も売買手数料無料化とのこと!
各社のプランに合わせて、複数口座を開設してもよさそうですね!
まとめ
今回、ブログに書いた内容をサクッとまとめてみます。