こんにちは、かけるです。
先日運営するYouTubeチャンネルに、このような質問が届きました。
ちょっと書き出してみます。
【質問内容】
(SBI証券のスピード注文に関する動画へのコメント)
かけるさんこんにちは。いつも大変勉強になっています。
さらに教えて頂きたいのですが、SBI証券のアプリのスピード注文設定について、どのように設定すれば良いかを教えて欲しいです。
ご検討よろしくお願いします😃
…このような内容です。
SBI証券のスマホ株アプリには、デイトレード向けの「スピード注文」という機能があります。
その注文を行う際にいくつか項目の設定ができるのですが、何をどうしたらいいか分からないということでしょう。
本記事にて解説していきますね!
【SBI証券】株アプリの「スピード注文」 デイトレ向け設定
これから“私の場合の設定”を紹介していきますが、「絶対」ではありません。
初めは参考にしてもらって構いませんが、最終的にはご自身のスタイルにあった設定を見つけていただければと思います。
スピード注文画面の開き方
そもそも「スピード注文」を知らない方向けに、開き方を説明します。
アプリの個別銘柄画面で「取引」をタップ。
下に出てくる[その他:スピード注文]を押してください。
このような画面が開きます。
スピード注文は…
- 上部にチャート
- 中央に歩み値と板
- 株に発注ボタン
を1つの画面で管理できる、便利な機能ってわけです。
スマホでデイトレをしたいなら、試しに使ってみるといいでしょう。
とは言ったものの…
スマホでデイトレは正直やりづらいです。スピード注文を使っても。(笑)
デイトレをしっかりやっていきたいなら、できればパソコン用ツール「ハイパーSBI2」を使って、全板での発注に慣れることをおすすめします。
全板の使い方はこちらの記事で解説しています。
スピード注文 詳細設定
スピード注文画面右上にある“歯車マーク”から、各種設定が行えます。
私がスピード注文で取引をする場合、下記のような設定にします。
足種
デイトレードは短期売買ですから、「1分足」か「5分足」を使うといいでしょう。
私は基本5分足で設定しています。
更新間隔:オン/1秒
自動更新をオンにし、更新間隔は最短の“1秒”で。(公式で推奨されています。)
板は目まぐるしく動きますから、なるべく新しい情報を素早く表示できるようにしておきます。
ワンタップ注文
私はワンタップ注文「オフ(=ダブルタップで注文)」にしています。
ワンタップをONにすると、ボタンを一回タップしただけで注文が発注されます。
スピードを重視したいならもちろんONにした方が良いですが、一方で、誤タッチによる意図しない発注が怖いところです。
スマホの小さい画面では正確な操作が難しいので、安全のため「オフ」にしています。
執行条件:IOC
「IOC注文」は結構便利で、スピード注文を使うなら設定しておくと楽です。
IOC注文とは、「今すぐ約定しなかった注文はキャンセルされる」という注文方法です。
>>【補足】「IOC」は今の株価でたくさん買いたいときに便利な注文方法
例えば指値で買い注文をした際に、1瞬遅れて刺さらず、置いて行かれたとします。
通常ですと、自分の指値注文は板に残ったままになりますよね。
一旦切り替えて新しく注文を入れようとしたときに、まずはシナリオ通りにいかなかったその注文を「取り消す」という動作が必要になってくるでしょう。
そんな時にIOCで注文をしていれば、「約定しなかった時点」でその注文は自動でキャンセルされます。
つまりIOC注文を使えば…
- ちゃんと約定し、株(建玉)を保有できた
- 約定しなかったので、自動でキャンセルされた
この2つのどちらかしかならないわけです。
スピード注文を使って指値を入れ、約定せずに注文が残った時、いちいち画面を切り替えて「未約定一覧」から取り消すなんて面倒じゃないですか?
デイトレで何度も取引する中で、そんな手間かけてられないですよね。
なので、「IOC」をONにしておくと便利です。
建玉返済順序
小ロットでのデイトレを想定してますので、順序は何でもいいと思います。
どうせすぐ買ったり売ったりするので。
注文画面での設定
実際に注文しようとすると下のような画面になります。
この説明をしていきます。
取引区分:信用(日計り)
まず「取引区分」ですが、デイトレをすると思いますから基本「日計り信用」を使うことになるでしょう。
「信用新規」から取引を始めます。
市場:東証
市場はIOCを使う場合、「東証」にする必要があります。
SOR注文にするとIOC注文が機能しなくなりますので。
数量
初めて使うなら注文株数は100株ごとでいいと思います。
ほんとスマホだと素早い操作がしづらいので、あまり大きなロットを入れるのは注意です。
執行条件:指値/成行
指値か成行かは、どのシーンで注文するかやご自身の意図によって変わるでしょう。
私は意図した株価で約定させたいので指値にしています。
ただスピード注文でいう「指値」は、通常の指値とは勝手が変わります。
通常の指値は現在値よりも「下がったところで買う」「○○円までなら買う」という注文ですが、スピード注文の指値は「○○円(最良気配価格)までなら買う」という意味ですね。
自分で「○○円」と設定することはできません。
例えばこの場合に買いを入れるとして、売り板の最良気配(最も安い売り気配)は20,685円です。
スピード注文の指値注文では、この最良気配が“指値価格”になります。
要するに、今ある売り板に対して「〇〇円(最良気配)までなら買いたい!」という指値をいれるわけですね。
待ちの姿勢ではなくて、売り板に買いをぶつける形になります。
ただし成行注文ではないので、例えば注文を入れた瞬間に株価が上がってしまったら買うことはできません。
IOC注文ならキャンセルされ、通常のままなら板に買い指値が残ります。
この性質上、スピード注文は自分が買いたい株価になった瞬間に、自分で注文を入れる必要があります。
通常の指値注文のように、「下で注文を入れておいて下がってくるのを待つ」みたいな使い方はできませんので注意してください。
そういう場合は、スマホアプリからできる「板注文」を使った方がやりやすいですね!
許容値幅とは
設定に「許容値幅:〇ティック」とあります。
これは、指値注文にどれだけの許容範囲を持たせますか?という意味です。
※「ティック」とは価格変化の最小単位(呼び値)のこと。銘柄によって1円だったり、5円だったり、10円だったりします。
例えば「許容値幅1ティック(↑の銘柄の場合5円)」とすると、指値注文価格が+1ティック含まれた「20,690円」となります。※現在の最良売り気配は20,685円です。
つまり、「20,690円までなら買う!」という指値注文になりますので、このような動きをします。
どこまで許容するかはご自身次第です。
私は基本「その価格で買いたい!」と思ったタイミングで注文をしているので、許容値幅は0にしています。
どうしてもスグほしい時(売りたい時)は成行に変更しています。
デイトレするならパソコンがおすすめ
スピード注文の設定は以上です。
説明しといてなんですが、冒頭でも述べた通りデイトレするならパソコンがいいですよ…(笑)
実際にスピード注文を使うと分かるのですが、とにかく細かい操作がやりづいらいのと、注文の切り替えに時間が掛かります。
デイトレ(スキャ)では、コンマ1秒がとても大切です。
その一瞬で大きく状況が変わってしまうことも多いからです。
瞬間瞬間に「次行うアクション」を考え、実行するわけですが、それがスマホでは間に合わない…。
ミスなくスムーズに取引をするのは難しいなという印象です。
というわけで再び紹介ですが、「ハイパーSBI2」を使ってみることをオススメします!
さいごに
というわけで、質問頂いた内容を記事にまとめてみました!
同じようにお困りだった方へ、少しでも参考になればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!