SBI証券で株のデイトレードを始めてみたいのだけど、どうやったらできるのかなあ?
株は初心者で、何も分からなくって。
口座の開設から株の取引にいたるまで、一連の流れを教えて欲しい。
それと、SBI証券でデイトレードをする上で大事な情報があれば、ついでに紹介して貰えると助かる!
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- SBI証券でデイトレードをする方法
- 無料で使えるツール「ハイパーSBI2」の利用方法
- SBI証券のデイトレで掛かる諸手数料(金利、貸株料含む)
- 信用取引が必要なわけ→差金決済取引について
- デイトレするならスマホではなく、PCをすすめる理由
こんにちは、かけるです。
YouTubeにて株の情報発信をしています。
今回は「SBI証券でデイトレを始める方法」について、やり方をザックリ紹介していきます。
- 株口座を開設したばかりの方
- SBI証券のツールの使い方が分からない方
- デイトレードの流れが分からない方
上記のような方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、youtubeにも動画を上げてるので、このページを読んでからでも見てみて下さい。
【SBI証券】デイトレードのやり方を解説【初心者向け】
SBI証券でデイトレードをやるには、以下6つの手順で進めていきましょう。
文中では、SBI証券の公式サイトへ飛ばすリンクを貼っています。
必要に応じてサイトへ飛び、作業が済んだらまたこのページへ戻ってきてください。忘れないようブックマークしておくと便利かもです。
【重要】
なお、デイトレは車の運転でたとえると「高速道路」を走るようなものです。
デイトレ始める前にまず、通常の指値/成行注文はスムーズにできるようにしておくべきですね。
また、信用取引を使った取引にも慣れておきましょう。
それらをすっ飛ばしてデイトレを始めようにも、きっと訳の分からないまま画面が動き続けるだけです。
【初心者必見】お金をかけずに「無料」で株の勉強をする方法10選
それぞれ順に詳しく解説します。
SBI証券の口座を開設
まず最初にやることは、当然ですが「SBI証券口座」の開設です。
これは、ブログ内でやり方を説明するより、公式サイトのステップに従った方が分かりやすいですね。
本人確認では「マイナンバーカード+本人確認書類(免許証など)」が必要になります。
まだマイナンバーカードを作っていない人も多いようなので、結構壁になるかもれません。
信用取引口座を開設
次に、「信用取引口座」を追加で開設します。
SBI証券に口座を作っている方でも、別途信用取引口座を開設する必要があります。
ステップとして、現物での取引を先に経験しておきましょう。
もしかすると「信用取引って何?」という方もいると思うので、簡単に解説します。
信用取引とは…
現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。最大預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/special/beginner/margin01.html
要は「証券会社から借金をすることで、手持ち資金以上の取引ができる」というイメージ。
この手持ち資金以上に取引できるのが“レバレッジ”というやつです。
逆に、普通に自分の手持ち資金のみで株を買うことを「現物取引」といいます。
差金決済と回転売買
なぜ信用取引口座の開設が必須かというと、デイトレードでは一つの銘柄を一日の何度も売買するからです。
もしかすると「現物取引でデイトレをしよう!」と考えていた方もいるかもしれませんが、現物取引の場合ですとそれができません。
キーワードは“差金決済取引”です。
>>デイトレードをするなら信用取引は必須?【現物は差金決済に注意】
【差金決済とは?】
差金決済とは、受渡日に買付代金、または売却有価証券の提供を行わずに、反対売買の差金により決済することです。
分かりやすく言うと例えば30万円の資金があって、30万円の株を買います。その日のうちに売ります。
再び買おうとすると「差金決済取引」に当たるため、それができません。
同一日に、同一銘柄を、同一資金で再び売買しようとしているからです。
…これ、私も最初知りませんでした。
現物取引が同一資金で同一銘柄の回転売買が不可なのです。
でも、信用取引ならそれが可能です。
一日の内に何十回売買を繰り返そうが大丈夫です。
信用取引は無限回転ができます。
つまりあなたがイメージしているであろう「デイトレ」ができるのです。
信用取引のメリット
一応他にも信用取引のメリットはありまして、
という特徴があります。
まあそもそも信用取引を利用しないとデイトレが成り立たないので、ほぼ「必須」だというわけです。
オススメの勉強方法
信用取引とか、現物取引って、もっと具体的に何が違うの?
イマイチ全体の仕組みを理解できていなくて…。
「空売り」「レバレッジ」って単語の意味もよく分からない…。
こういう方は、まずは基本の勉強から始めてみるのをオススメします。
恐らくこのあたりが分かっていないと、デイトレをやるのは厳しいです。
ツール「ハイパーSBI2」をインストール
信用口座の開設には少々時間が掛かります。
その間に、「ハイパーSBI2」というSBI証券が提供しているツールをPCへインストールしちゃいましょう。
「え、パソコンが必要なの?スマホでやりたいんだけど…」
と思った方へ。
確かに中にはスマホでデイトレをしている方もいますが、ごく稀です。
基本的にはパソコンが必要になります。
実際にやってみると分かりますが、スマホでは中々厳しいですよ。
逆に保有期間が長くなればなるほどスマホで十分になってきます。
株口座へ入金
次に、株で使うお金を入金していきます。
おすすめの口座は「住信SBIネット銀行」ですね。確か株口座を作る際に一緒に作れたはずです。
スマホで“振替”を押すだけで入金が完了するので、めちゃめちゃ楽。
30万円以上の入金
入金額は「30万円以上」でお願いします。
なぜなら、30万円未満だと“信用取引”が利用できないからです。
ただし、30万円ピッタリだと少し損を出しただけで信用取引ができなくなってしまいますから、余裕をもって50-100万円は欲しいですね。
資金がない場合は練習時間に充てよう
「いや、今はそんなに資金が無くて…」というなら、とりあえず手持ち分だけ入金し、現物で“取引の練習”だけしておくといいでしょう。
あるいは、ハイパーSBI2で損益シミュレーションを使って練習することもできます。
実際に株を売買してみる
全板の使い方
ハイパーSBI2を起動して「全板」画面を開きます。
注文自体は「個別銘柄」画面からでも行えるのですが、動きの速いデイトレをするなら板を使った取引になります。
この“板”の使い方について勉強が必要です。↑の動画をじっくりみて学習しましょう。
※ブログ版あり:【初心者向け】ハイパーSBI2の「全板」 基本的な使い方解説
ちなみにですが、画面を分割する方法はこちらで解説中。
銘柄の検索について
全板で銘柄を検索するには、左上の検索窓から可能です。
あるいは「銘柄リンク」を利用して、ランキングや登録銘柄との連携もできます。
また、デイトレ向け銘柄の選び方はこちらの記事で解説しています。
…が、真にデイトレ向きの銘柄は初心者にとっては、練習無しで「いきなり高速道路を走れ!」と言われているくらい危険なので、まずは動きの緩い銘柄(なんでもOK)をやってみるといいでしょう。
デイトレ銘柄はボラ(変動幅)が大きすぎて、よく分からないままにどえらい事になります…(笑)
注文方法の種類について
初心者の方は「板の使い方」「注文方法」で頭を抱える方が多いでしょう。
確かにちょっぴり勉強することがありますからね(笑)
注文の仕方が多すぎて、さっぱり分からないよ…。
「指値、成行、逆指値、信用新規売り・買い」
これらの意味って何なの?どういうこと?
もしつまづいてしまったら、立ち止まってもう一度勉強タイムです。
「面倒だなー」と思うかもですが、知らずにデイトレを始めるのはリスキーなので、、、
このあたりの知識を理解できるまではデイトレは控えた方がいいかなと思います。
先ほどオススメした勉強法(【初心者必見】お金をかけずに「無料」で株の勉強をする方法10選)をでもいいですし、私のブログ・YouTubeを見ていただいても結構です。
1冊本をオススメするならコレですね。
YouTubeで勉強するなら「学べるラブリーシリーズ」がオススメです。
「株」に関する動画を全部見れば、トレードのやり方がよく理解できると思います。
デイトレの取引、何をしてるの?
デイトレってゴチャゴチャ複雑な操作をしているよう見えますが、実は単純です。
「日計り信用で買う(空売り)→売る(買戻し)」
これをひたすら繰り返しているだけなのです。
100株ずつ売買を繰り返す人もいれば、より多くのロットを入れる人もいます。
そこは資金管理によって人それぞれです。
※やり方は、「【初心者向け】ハイパーSBI2の「全板」 基本的な使い方解説」で確認してください。
SBI証券の「日計り信用」 手数料について
SBI証券でデイトレをする場合、取引区分は「日計り信用」を使いましょう。
日計り信用はその日中の決済が条件である代わりに、手数料/金利/貸株料といった諸コストが無料になります。
※ハイパー空売り銘柄のハイパー料は掛かる
ただし、日計り信用を誤って持ち越すと、割高な手数料が発生するので注意してください。
→【SBI証券】日計り信用を持ち越すとどうなる?手数料・金利は?
→【SBI証券】デイトレード(日計り信用)の手数料、金利、貸株料は?
▼2023年9月30日以降の手数料売買化後の各種手数料については、こちらの動画で解説しています。
日計り信用成績表で一日の損益額を確認
デイトレで実際に売ったり買ったりすると、利益や損失が“確定”しますよね。
「その日、自分がいくら取れたか?損したか?」を、SBI証券で簡単に見る方法があります。
- 取引履歴→日計り信用成績表はこちら→確認
デイトレをした日は、ここで確認すると分かりやすいです。
一日に何度も取引をすると、さすがに頭では把握できませんからね。
デイトレを始めて感じたこと
私がデイトレを始めた頃に感じたことを紹介して終わろうと思います。
私には、すぐに話ができる距離に株の先輩がいます。10年以上相場に向き合っているベテランです。
以前相談をしました。
「1000円の含み損が出るだけで、気分が落ち込みます。損を確定しようか、戻るのを待とうか迷います。どうしたらいいですか?」
答えはこうでした。
「なぜ買ったかにもよるけど、デイトレで10円幅(×100株=1000円)も損を切れなかったらダメだよ。とにかく損を小さくして、利を伸ばさないと。
“迷う”ほど損を大きくしている時点でダメだけど、そもそも損切りに迷っちゃダメ。メンタルで負けてちゃダメ。
多額の自分のお金を動かすけど、それを“お金”と思ったらいけないかな。“単なる数値”くらいに思わないと。まあ、経験を積んでいくしかないね。最初に損が出るのは仕方ないよ。」
おそらくこれからデイトレを始めるあなたも、以前の私と同じことを思うはず。
その時はこのアドバイスを思い出してください。株って「そういうもの」なんですって。
お金の価値観が変わっていきます(笑)
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【SBI証券|デイトレードのやり方を解説<初心者向け>】
6ステップで進めていきましょう。
- SBI証券の口座を開設
- 信用取引の口座を開設
- ツール「ハイパーSBI」をインストール
- 株口座への入金
- 実際に株を売買してみる
- 日計り信用成績表で一日の損益額を確認
今は「デイトレで稼いでやる!」と思っているかもですが、そう簡単にはいかないものです。
秒でお金が消える怖さも味わうでしょう。
その度にトレードを分析して、改善を繰り返す。
いずれ“勝てる投資家”になることを祈って、お互いに、日々頑張りましょう。
というわけで、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!
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