株をやっているのだけど、「損切り」が苦手で、うまく出来ない事が多いんだよね。
その結果より大きな損を抱えることになって、「あの時しっかり損切りしておけば…」と後悔ばかりしている。
どうすれば上手に損切りできるようになるのだろう?
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 「損切りができない…」を改善する3つの方法
- そもそも、「損切りライン」は設定してる?
- 逆指値注文、IFD注文を使って自動で損切りを行う方法
こんにちは、かけるです。
YouTubeチャンネルで株の情報発信をしています。
「損切り」をすることが大切だと分かっていても、中々心理的にできないものですよね。
損切りをしたら損が確定してしまうからです。
持ち続けていれば「もしかすると上がるかもしれない」わけで、諦めきれない気持ちから、中々損切り注文を執行できずにお悩みの初心者も多いでしょう。
株を始めた頃の私もそうでした。
「〇〇円になったら損切り!」と決めていたくせに、いざその株価に達しても動くことができず、なぜか「まあ、中長期で持つから損切りはしなくていっか…」みたいに急に考えを変えることもよくありました(笑)
ただ経験上、損切りを行わなかった結果が“プラス(ラッキー)”に働くことは少なくて、大半がより大きな損失を生むだけです。(笑)
最後の最後、ついには耐えきれなくなってギブアップで損切りを行う…。
…不思議なもので、自分が損切りしたそこが“底”なんてのはよくある話です。(笑)
いろんな本や動画を見て勉強してきましたが、プロはみな口をそろえてこう言います。
というわけで、本記事ではどうしても損切りができない“あなた”に向けて、改善する3つの方法を紹介します。よければご自身のトレードに取り入れてみて下さい。
株初心者向け!「損切りができない…」を改善する3つの方法
結論から言うと、「損切りができない…」を改善する方法は下記の3つです。
※下へ進むにつれて、“強制的な損切り度”が高くなります。
一番大事なのが「シナリオ」ですね。赤字で書きました。
立てたシナリオに沿って損切りできればいいのですが、自分で執行するのが難しい方は、「逆指値注文」や「IFD注文」を使うことで嫌でも損切りができるようになるでしょう。
せっかく自動的に損切りしてくれる方法があるので、活用しない手はないです。
これら3つについて、詳しく解説していきます。
株を買う時から具体的なシナリオを立てておく
スムーズに損切りするためには、「シナリオ」が必要です。
「○○円になったら損切りをする」という想定のもと取引を開始します。
「損切りができない…」という方の多くは、シナリオを考えていないことが大きな原因かなと思います。
具体的に損切りラインを決めていなければ、損切りできないのも当然です。
あなたはシナリオを考えてから取引を始めていますか?
以前こちらの記事【テスタさんから学んだ】株で損切りした時に振り返るべきことでもお話ししましたが、株を買う時に考えるべきことは少なくとも3つあります。
「なぜ今買うのか?」
…例えば友達からこう聞かれたとして、パッと答えることができたならOKです。
逆に、何も考えずに買ってしまい、買った理由を答えられないようなら、次回から考えるようにした方が成長につながるでしょう。
…別に理由は何だってOK。
とにかく自分の頭で考えて、「根拠を持って買う」ということが大事ですから。
最初は外れまくるかもしれませんが、だんだんと成功パターンが身についてこれば、再び同じようなシーンで“勝ち”を手にできるかもしれませんよね。
「なんとなく」で買ってしまうと、仮にその取引で大勝ちしても何も学びになりません。再現性に欠けるのです。再び同じことをやろうとしても、買った理由が「なんとなく」だとやりようがないんですよね。
例えば「明日の天気は?」を聞かれたときに、あてずっぽうで答えたら、たまたま当たるかもしれません。
しかし根拠のない予想なので、それを何回続けても当たる確率は上がっていきませんよね。
でも例えば「今日の夜の空は○○だったし、風向きもこうだった。他にもアレがああなってたから…(適当)」みたいな感じで根拠を元に予測をすれば、それが当たった時にデータとして蓄積されるんですね。
それ以降、例えば「〇〇の翌日は雨になる」のように、根拠を元に考えることができるようになります。つまり、何度も何度も続けていくことで、根拠に対して当たる確率が上がっていきます。
例が長くなりましたが、株も同じかなと。
根拠を持たずに取引しても無意味ですから、必ず「買う理由」を自分で考えエントリーし、結果から学びましょう。
そして買う根拠と一緒に設定するのが、「目標値の設定」や「損切りラインの設定」です。
あらためて、意識するのは3点。
損切りラインは、シナリオを立てると決めやすくなるはずです。
シナリオが崩れたところが損切りポイントになるからです。
「25日移動平均線を上抜けしたら買う(上にいる間は持ち続ける)」というのがシナリオですから、下抜けた段階で損切りの理由になりますよね。
損切りのポイントが明確になるので、執行しやすくなると思います。
というわけで、「今まで具体的なシナリオなんて考えてなかった…」という方は、ぜひ試してみて下さい。
シナリオを立てると対になる損切りポイントが見えてきますから。
あとは実際に損切りポイントになってしまったら、潔く切るだけです。
損切りポイントを予め設定しておくことで、いざその株価になった時に慌てずにすみます。
元から損切りポイントを考えていないと、「いつ損切りしたらいいんだろう…」とズルズル持ち続けてしまいますからね。
逆指値(ぎゃくさしね)注文を使う
ただ、いくら明確な損切りポイントを設定していても、心理的に邪魔をして損切りが執行できないこともあります。
そんな時に使って欲しいのが「逆指値(ぎゃくさしね)注文」です。
もうご存知の方も多いかも知れませんが、「逆指値注文」とは簡単に言うと、自動で損切りを行ってくれる注文方法です。
通常の指値注文とは“逆”になる注文でして…
という注文方法です。
※通常の指値は「安くなったら買う」「高くなったら売る」ですよね。
逆指値注文を使えば、例えば買いで入っている場合は「○○円以下になったら売る」と設定することで、自分が見ていない時でもその価格まで落ちたら自動で損切り注文を行ってくれます。
予め設定しておくことで、自分の感情に邪魔されず機械的に損切りが行えます。
めちゃくちゃ便利。
「損切りが出来ない」とお悩みなら、絶対に使って欲しい機能ですね。
設定さえすれば、ほぼ確実に損切りできますから(笑)
逆指値に関する詳しい説明は、YouTubeやブログにて解説しています。
あわせてご覧ください。
IFD(イフダン)注文を使う
逆指値注文を使えば損切りできることは分かっているのに、その「逆指値注文」を作るのを体が拒否しちゃうんだよね…(笑)
株を保有した後に設定しようとするとさ、「これで損切りになっちゃうのか、嫌だな…」って(笑)
作ってる途中で取消しちゃうんだよね。
こんなの自分がやれば済む話なんだけど、中々難しくて。。。
中にはこのように「逆指値注文を作ることも(心理的に)難しい」という方もいますよね(笑)
そんな方に最終手段としてオススメなのが、「IFD(イフダン)注文」です。
IFD注文を使えば、「株を買う→損切り」までの一連の注文を予め設定することができます。
つまり、注文を出しておけば条件達成時に自動で株を買ってくれるし、その後損切りラインに達したら自動で売ってくれるということです。
▼SBI証券でIFD注文をやる方法については、こちらの動画で解説しています。
他の証券会社をお使いの場合は、「○○証券 IFD注文 やり方」で検索。
※全ての証券会社で使えるとは限りません。
IFD注文は、注文作成時から「買いの注文」と「売りの注文」の2つを作っておく形になります。
買う時には必然的に損切りの設定もしないといけません。
これなら、株を買った後に取消しない限りは、自動で損切りを行えますよ!
ぜひ活用してみて下さいね。
※なおIFD注文は「買い→売り」をセットする注文方法です。
今回は損切りで説明しましたが、売りの設定は「利食いポイント」でも可能です。
ただし、買う→利食or損切りの2ポイントを設定することはできません。
もしその注文をやりたいなら、「IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文」で可能です。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【株初心者向け!「損切りができない…」を改善する3つの方法】
- 株を買う時から具体的なシナリオを立てておく
- 逆指値(ぎゃくさしね)注文を使う
- IFD(イフダン)注文を使う
最重要は「シナリオを立てること」です。
シナリオがないと、具体的な損切りポイントを決められませんから。
自分の手で損切りを執行するのが難しければ、“逆指値注文”や“IFD注文”を活用してみて下さいね。
というわけで、少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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